コーヒーを飲みたいと思ったら、どんなコーヒーであれ選ぶことになります。
手軽なインスタントコーヒーから、本格的なコーヒー豆・コーヒー粉など選ぶ基準は様々。
突き詰めていけばさらに細かく選ぶこともできるので、自分の好みに合ったコーヒーに出会うこともできます。
そこで今回はどんなコーヒーがあるのか、コーヒー選びの基準などをご紹介。
コーヒー選びの初級・中級・上級と段階別に細かく解説します!
この記事を書いた人
コーヒー選びの基礎知識
コーヒーを選ぶときにはまず、どのような基準で選ぶのかを決める必要があります。
コーヒーはあくまで嗜好飲料なので、自分の好みがとても重要になってくるでしょう。
どんな味のコーヒーなのか、どんな香りなのか、どんな飲み方なのか。
これらひとつだけでも選ぶ基準になってくるので、ここから決めていきましょう。
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まずは自分の好みを知ること
最初に知るべきことは、自分のコーヒーの好みです。
これまでに飲んできたコーヒーを基準にして、どんな風味が好きなのか思い出してみましょう。
しっかりと苦味のあるコーヒーなのか、華やかな香りのコーヒーが好きなのか。
飲んできたコーヒーをひとつの基準とし、まずは味から決めていくのがおすすめです。
コーヒー豆はそれぞれに個性がある
どんなコーヒーであっても、コーヒー豆を原料としていればそれぞれ個性が出ます。
レギュラーコーヒーでもインスタントコーヒーでも、個性は必ず出るのです。
それぞれに個性がある以上、どんなコーヒー豆を選ぶのか、というのも重要な基準になります。
ちょっとした違いが大きな風味の違いを生む
コーヒー豆というのは、ちょっとした違いで大きく味わいが変わってくる飲み物です。
品種の違いや精選方法の違い、生産地の違いや焙煎度合いの違いなど。
よりコーヒーを追求していくとこのあたりも重要になるので、中級編や上級編ではここを解説しています。
コーヒーの選び方
コーヒーの選び方はとても簡単ですが、選ぶ基準になるものはとても多いです。
ここでご紹介する全てを基準にする必要はありませんが、それだけ細かくコーヒーは格付けされているということでもあるんです。
コーヒー初心者の方は『初級編』から、日頃からコーヒーを飲む方は『中級編』から、探究心がある方は『上級編』をチェックしてみてください。
コーヒーの種類で選ぶ
レギュラーコーヒー
レギュラーコーヒーはコーヒー豆を焙煎した状態のもの、もしくは粉状のものを指します。
本格的なコーヒーを飲むならこのレギュラーコーヒーがベストで、もっとも種類が豊富。
美味しいコーヒーを追求していくならば、間違いなくレギュラーコーヒーです。
インスタントコーヒー
インスタントコーヒーは、コーヒー豆の抽出液を乾燥させることでインスタント加工したコーヒーです。
コップにインスタントコーヒーを入れて、お湯を注ぐと溶け出していきます。
定義は異なるもののソリュブルコーヒーとも言われており、とてもお手軽なコーヒーです。
コーヒーバッグ
お湯や水につけて長時間放置することで作るのが、コーヒーバッグというタイプです。
お茶や紅茶などをイメージするとわかるように、浸した状態で放置します。
作り方はとても手軽ですが、抽出する時間によっては味の濃度が大きく変わります。
リキッドコーヒー
コンビニやスーパーなどで頻繁に見かけるのが、ペットボトルや紙パックに入ったリキッドコーヒー。
アイスコーヒーに適しているコーヒーで、そのままコップに移して飲むことができます。
コーヒーギフトにもよく使われるので、プレゼントにも最適です。
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ポーションコーヒー
お湯やミルクなどにポーション型のコーヒーを注いで作る、ポーションコーヒー。
液体状になっており、コーヒーが凝縮された状態になっています。
ミルクと混ぜればカフェオレにもなるため、こちらも手軽なコーヒーです。
缶コーヒー
一昔前まで、日本でコーヒーといえば缶コーヒーが主流といっても過言ではありませんでした。
1缶100円ほどで購入できて、すでに完成されているコーヒーです。
コンビニやスーパーなどでは主流でしたが、今ではリキッドコーヒーやコーヒーメーカーを使ったコーヒーが主流です。
カフェベース
ポーションコーヒーに似ていますが、カフェオレやカフェラテを作ることに特化したカフェベース。
こちらもコーヒーが凝縮されており、水やミルクと混ぜて飲むタイプです。
ポーションコーヒーが家庭用の安価なものであるのに対して、カフェベースはコーヒーギフトとして広く使われています。
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豆か粉かで選ぶ
コーヒーの風味にこだわるなら豆
レギュラーコーヒーを選ぶ際には、豆で購入するパターンと粉で購入するパターンがあります。
豆で購入する大きなメリットは、コーヒー本来の風味を最大限に味わうことができるという点です。
コーヒーは焙煎後や豆挽きしてから徐々に劣化していくため、新鮮な状態で飲むことができるのは豆での購入です。
手軽にコーヒーを飲みたいなら粉
本格的なコーヒーを飲みたいけれど、家に豆挽きができるミル付きコーヒーメーカーやコーヒーミルがない、という人は粉がおすすめ。
コーヒーは豆の状態で抽出することができないため、必ず粉状にする必要があります。
しかし、粉状にする器具を持っていないような場合には、粉で購入するのがベストです。
ストレートかブレンドで選ぶ
ストレートコーヒー |
ブレンドコーヒー |
|
豆の種類 | 1つの豆を使う | × 複数の豆を使う |
味わい | 個性や特徴が出る | 相乗効果を楽しめる |
味の調整 | × | ◎ |
コーヒーのストレートとブレンドの違いは、大きく分けるとこの3点です。
コーヒー豆を購入するようなときには、ストレートとブレンドの違いがとても重要。
一般的には商品名にも入っていますので、ぜひチェックしてみてください。
コーヒー豆特有の良さを知るならストレート
1つの生産地から仕入れてそのまま販売するのを、ストレートコーヒーと言います。
1種類のコーヒー豆だけを使うので、より特徴的で個性のあるコーヒーになります。
味の調整はできませんが、クセのあるコーヒーを楽しみたい人にもおすすめです。
飲みやすさを求めるならブレンド
ブレンドコーヒーとは、複数の産地から仕入れたコーヒー豆をブレンドしたものです。
複数の豆を使うことでそれぞれの良さを引き出し、豆同士の相乗効果を楽しめます。
また、味の調整もできるようになるので、クセの少ないコーヒーになりやすいです。
自分好みの風味で選ぶ
爽やかな印象を与えてくれる酸味
コーヒーの酸味は、フルーツに例えられることが多い酸味です。
特に柑橘系のフルーツを思わせるコーヒーが多く、オレンジやグレープフルーツなどの風味を感じます。
品質が悪いとただ酸っぱく感じますが、上質なコーヒーになるとこの酸味を美味しく感じられるようになります。
重厚感とコクを感じられる苦味
コーヒーの苦味は、コーヒーを飲んだことがある人ならば感じたこともあるのではないでしょうか。
コーヒー特有の苦味は、カフェインやクロロゲン酸類という成分から感じます。
上質なものだとチョコレートのカカオ系の苦味を楽しむことができます。
コーヒー豆の完熟感を楽しむ甘み
コーヒー豆の甘みはやや難しいですが、チョコレート系の甘みからフルーツ系の甘みまで幅広いです。
チョコレートはカカオの苦味と甘みを持っていますが、これとは違って直接的な砂糖の甘みはありません。
お米を何度も噛むと甘く感じますが、このように自然由来の甘みだと思っておきましょう。
独特なクセのあるスパイシー感
コーヒーの中にはとてもクセのあるものもあり、スパイシーなコーヒーはそのひとつです。
アジアなどを中心として多く栽培されていますが、インドネシアやベトナムなどには独特の香りがありますよね。
ハーブやスパイスなど、これらの香りを感じられるコーヒーもあるのです。
コーヒー豆の生産国で選ぶ
コーヒーは世界的に見ても栽培できる地域が決まっており、これをコーヒーベルトと言います。
コーヒーベルトに属している国はコーヒー栽培がしやすいため、『アジア、アフリカ、中南米』などを中心として栽培されています。
栽培するそれぞれの国には、それぞれの特徴や個性がありますので個別に見ていきましょう。
[関連]コーヒーベルトの地域や特徴、属する生産国について解説
世界トップの生産量を誇るブラジル産
ブラジルは世界トップの生産量を誇り、消費量もトップクラスのコーヒー大国です。
日本に輸入してきているコーヒー豆もブラジル産はとても多く、広大な大地を活かしてコーヒー栽培を行っています。
酸味と苦味のバランスが良く、ナッツ系の芳ばしい香りのコーヒーが多いです。
日本ではエメマンで有名なコロンビア産
日本では缶コーヒーのエメマンで有名になった、エメラルドマウンテン有するコロンビア。
こちらもコーヒー栽培が盛んなコーヒー大国のひとつで、超高級品のエメラルドマウンテンが作れます。
エメラルドマウンテンを100%ストレートで飲める機会はそうありませんが、缶コーヒーのエメマンを飲んだことがある人ならば、一度は味わったことがあるということでもあります。
スパイシー感と重厚さの強いインドネシア産
アジア圏で上質なコーヒーが多く栽培されているのは、複数の有名銘柄を持つインドネシアです。
特徴的なのはインドネシアの“マンデリン”と言われる銘柄で、強い苦味とコクを感じるコーヒーとなっています。
氷で薄まりやすいアイスコーヒーや、ミルクと合わせて飲むカフェオレなどにピッタリのコーヒー豆ですね。
キリマンジャロを代表とするタンザニア産
こちらも日本で有名な銘柄のひとつ、キリマンジャロを有するタンザニア。
アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山麓で採れる、上質なコーヒー豆を栽培しています。
上質な酸味のコーヒー豆が多く、後口のキレがよくスッキリとさせてくれます。
コーヒーの王様と言われるブルマンのジャマイカ産
“コーヒーの王様”という名を持つのが、ブルーマウンテンを有するジャマイカです。
中南米の国のひとつで、高級品とされているブルーマウンテンは世界的にも大人気の銘柄。
これまで日本で飲める機会は多くありませんでしたが、近年は喫茶店などでも徐々に飲めるようになってきました。
アメリカ唯一の生産国であるハワイ産
広大な大地を有するアメリカですが、その多くの地域ではコーヒー栽培が行われていません。
しかし、日本人も大好きなリゾート地であるハワイではコーヒー栽培が行われています。
ハワイのコナ島という島で栽培されたコーヒーは高級品と言われており、南国ならではのトロピカルな香りのコーヒーとなっています。
コーヒー発祥の地とも言われるエチオピア産
コーヒー発祥の地とされているのが、アフリカ大陸のエチオピアです。
エチオピアではモカという種類のコーヒー銘柄が有名で、柑橘系の酸味が強いコーヒーを栽培しています。
強い酸味ですが、非常に華やかで感動する酸味になっていますよ。
オークション最高額を叩き出したパナマ産
コーヒー品評会のオークションで、過去最高額の落札価格を叩き出したのはパナマ産のコーヒー豆です。
ラ・エスメラルダ農園から輩出されたゲイシャ種という品種で、フローラルアロマを感じさせるコーヒーとなっています。
とても上品ですが非常に生産量が少なく、高級品のひとつとされています。
コーヒー豆の焙煎度合いで選ぶ
コーヒー豆を購入するときには、一般的に加熱して焙煎されたものを購入することになります。
焙煎しないと青臭いままで、この状態のことを生豆(きまめ、なままめ)と言います。
どれくらい焙煎するかによってコーヒーの風味は変わってくるので、これもひとつのポイントです。
スッキリとした酸味が楽しめる浅煎り
コーヒー豆を薄茶色ぐらいに焼き上げることを、浅煎りと言います。
浅煎りのコーヒー豆は酸味がハッキリと出ており、苦味はほぼ感じません。
華やかな香りを感じたい人、コーヒーの酸味が好きな人はこの浅煎りを選びましょう。
酸味と苦味のバランスが良い中煎り
一般的にもっともよく好まれるのが、酸味と苦味のバランスが良い中煎りです。
ほどよい焦げ茶色になっており、一般的に多く見かけるタイプのコーヒー豆と言っていいでしょう。
味のバランス、香りのバランスなどが整っているので、クセがなく飲みやすいです。
重厚な苦味とコクの深煎り
しっかり焼き上げたことで黒っぽい茶色になっているのが、深煎りという焼き加減です。
深煎りにしたコーヒー豆は苦味やコクがしっかりと出ており、重厚感のあるコーヒーになります。
ブラックで飲むだけではなく、アイスコーヒーにしたりカフェオレにしたりと、アレンジを加えるためのコーヒーとしても人気です。
コーヒー豆の品種で選ぶ
コーヒー豆には様々な品種があり、コーヒーの風味を決定付けるポイントでもあります。
どんな品種のコーヒーを育てるのか、というのが最初のポイントになるんです。
病害虫に弱いが風味が上品なアラビカ種
現在の主流とされているのが、世界で約60%の流通量を占めているアラビカ種。
3大原種と言われる原種のうちのひとつで、華やかな香りと上品な酸味を持っているコーヒー豆です。
病害虫に弱く栽培はやや難しいものの、様々な派生品種もあり、栽培が盛んに行われています。
病害虫に強いが苦味のクセが強いカネフォラ種(ロブスタ種)
2つ目の3大原種が、世界で約40%の流通量を占めているカネフォラ種(ロブスタ種)です。
一般的にはロブスタ種と言われることが多く、その特徴はクセのある苦味です。
病害虫に強いので栽培がとても簡単ですが、このクセが好き嫌いを大きく分けます。
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ごく少量の生産しか行われていないリベリカ種
3大原種の最後のひとつが、世界で約1%しか生産されていないリベリカ種です。
リベリカ種は特別な特徴を持っておらず、風味はアラビカ種以下で病害虫にも弱いという品種。
そのほとんどがヨーロッパと国内消費によるものなので、日本で見かけることはほぼありません。
[関連]コーヒー豆にはどんな品種があるの?産地や育て方の違いを解説します。
コーヒー豆の精選方法で選ぶ
果実感がしっかり残るナチュラル製法
コーヒー豆本来の風味をしっかりと引き出すことができる、果実感が残るナチュラル製法。
その精選方法はとてもシンプルで、収穫から乾燥、そして脱穀という手順になっています。
乾燥過程では果肉がしっかりとついているので、ワインのような果実感を味わうこともできます。
スッキリと雑味がないウォッシュド製法
こちらも定番の精選方法のひとつで、コーヒー豆を水洗いする方法です。
コーヒー豆を選別したら果肉を除去し、ミューシレージという粘液質を落とした工程を踏みます。
その後に水洗いをし、乾燥させて脱穀という手順。
種に付着物がなくなるため、雑味のないクリアな味わいのコーヒーになります。
特有の甘みが出るハニープロセス製法
甘みを引き立たせることに特化しているのが、このハニープロセス製法です。
完熟のコーヒーチェリーを収穫したら、果肉除去を行い、ミューシレージ除去をします。その後に乾燥させて脱穀、という手順。
ただし、ミューシレージの際に全てを取り除かず、一部を残すことで甘みを引き出しています。
ミューシレージの除去割合によって、5つの種類にわかれています。
▼ミューシレージの種類
種類 |
除去割合 |
ホワイトハニー |
90% |
ゴールデンハニー |
75~80% |
イエローハニー |
50% |
レッドハニー |
20~25% |
ブラックハニー |
少しだけ除去or除去しない |
コーヒー独特の風味になるスマトラ式製法
スマトラ式という言葉からもわかるように、スマトラ式という方法はインドネシアを中心として使われています。
収穫から果肉除去後、ここで予備乾燥を行います。その後に脱穀し、本乾燥を行うという手順。
脱穀の際、一般的に水分量は10~15%ですが、スマトラ式では30%程度にします。
豆が傷みやすいというデメリットもあるものの、マンデリンコーヒーのように独特な風味を出すことができます。
コーヒーの飲み方で選ぶ
ブラック
もっともスタンダードなコーヒーの飲み方といえば、やはりブラックコーヒーです。
砂糖などを一切加えず、コーヒー豆本来の良さを感じられるコーヒーの飲み方。
好き嫌いはもちろん分かれますが、ただ苦いだけではない、というのがわかる飲み方ですね。
カフェオレ、カフェラテ
カフェメニューなどでも大変人気のある、カフェオレやカフェラテなど。
ドリップコーヒーやエスプレッソにミルクを加えることで、まろやかな風味のコーヒーになります。
その中でもしっかりとコーヒーを感じられるので、広い世代で人気の飲み方です。
ちなみにドリップコーヒーにミルクを加えたものがカフェオレ、エスプレッソにミルクを加えたものがカフェラテです。
アイスコーヒー
暑い夏には欠かせない必須の飲み物が、氷でキンキンに冷やしたアイスコーヒーです。
今では年中好んで飲む人がいるほどで、キリっとした苦味とコクを味わえます。
ちなみにコーヒー大国であるブラジルでは、暑い国であるにも関わらずアイスコーヒーは飲まれないそうです。
エスプレッソ
コーヒーにお湯を透過させるのではなく、圧力をかけて短時間で抽出するエスプレッソ。
コーヒーの本場イタリアでは主流の飲み方で、日本でも濃いめのエスプレッソが好きだという人は多いはず。
ごく少量にコーヒーを凝縮しているので、とても濃いめの苦味とコクの合わさるコーヒーです。
ウィンナーコーヒー
ウィンナーコーヒーとは、オーストリアで生まれたウィーン風のコーヒーというものです。
コーヒーにホイップクリームを乗せて飲むもので、スタバのラテなどがこれに近いですよね。
コーヒーの苦味とホイップクリームの甘みを同時に楽しめる、スイーツ系の飲み物です。
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アイリッシュコーヒー
アイリッシュウイスキーをベースとし、コーヒーや砂糖を加えたのがアイリッシュコーヒーです。
あくまでアルコールで作られるカクテルの一種ですが、とても体が温まるコーヒーになっています。
ウイスキーの芳醇な香りとコーヒーの苦味、生クリームの甘みなどがこれ1杯で楽しめます。
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コーヒーの淹れ方で選ぶ
ドリップ式コーヒーメーカー
スタンダードなコーヒーの飲み方でもあるので、ドリップ式コーヒーです。
一般的なコーヒーメーカーで淹れることができて、本格的なコーヒーとしても人気。
お手軽というだけでなく、ドリップ式コーヒーに合うコーヒー豆がとても多い、というのも魅力的ですね。
エスプレッソマシン
コーヒー粉に短時間で一気に圧力をかけて抽出する、エスプレッソ用のエスプレッソマシン。
日本ではデロンギのエスプレッソマシンなどが人気で、濃厚なコーヒーが飲めます。
見た目のかっこよさはもちろん、デロンギ製ではドリップコーヒーも飲めるようになっています。
カプセル式コーヒーメーカー
オフィスなどで手軽に飲めると話題なのが、カプセル式コーヒーメーカーです。
カフェポッドと言われるカプセルをセットし、水を入れておけばボタンひとつで抽出できます。
カフェポッドの種類がとても豊富で、ラテ系なども毎回安定した味で淹れられるのが特徴。
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プレス系(フレンチプレス、エアロプレス、アメリカンプレス)
コーヒー粉をギュッと押し込むことで抽出する、プレス系のコーヒーメーカー。
大まかな種類は3種類あり、「フレンチプレス、エアロプレス、アメリカンプレス」などがあります。
コーヒーオイルもしっかりと抽出できるので、まろやかで風味豊かなコーヒーに仕上がります。
サイフォン
純喫茶などで見かけることがあるでしょう、特別な形をしたサイフォン式のコーヒー。
あくまでサイフォンというのは抽出法の呼び名ですが、今ではコーヒーメーカーの種類として認識されるようになりました。
抽出ブレが少なく、コーヒーの香りをしっかり引き出すことができる仕組みになっています。
マキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)
エスプレッソを抽出することができるコーヒーメーカーのひとつで、直火式のマキネッタ。
直火式エスプレッソメーカーともいい、イタリアの家庭には必ずあると言われるほど。
コーヒー粉を熱湯で抽出していき、かなり濃いめのコーヒーが出来上がります。
イブリック
世界初のコーヒーハウスが開店したトルコで有名な、イブリック(ジェズヴェ)というコーヒーメーカー。
小さめの小鍋に長めの酌が付いており、弱火でじっくりと煮出します。
少量のコーヒーが出来上がるのでとても濃厚で、他のコーヒーメーカーでは味わえない風味が楽しめます。
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水出し(ダッチコーヒー、コールドブリュー)
近年、コーヒーショップなどでも増えてきているのが、水で抽出する水出しコーヒーメーカーです。
ダッチコーヒーやコールドブリューなどとも呼ばれ、いずれも水でじっくりと抽出します。
まろやかな味わいになり、雑味のないクリアなコーヒーに仕上がります。
カフェインレスで選ぶ
一昔前まで、カフェインレスコーヒーと言えばあまりいい印象を持たれませんでした。その理由は、ずばり美味しくないからです。
しかしそんなカフェインレスコーヒーも進化を遂げており、本格的なコーヒーと変わらない風味になってきています。
夜間にコーヒーを飲みたいとき、妊娠中の方、カフェインを摂取できない方におすすめです。
オーガニックで選ぶ
オーガニックコーヒーとは、農薬や化学肥料などを使わず有機栽培されたコーヒー豆です。
日本のオーガニックコーヒーにおいては、有機JASマークなどが付いているので、どれがオーガニックかはひと目でわかります。
特別な旨みがあるわけではなく、環境に配慮されたコーヒー豆で、健康志向の方にもおすすめです。
コーヒー豆の選び方 初級編
STEP1. 飲み方で選ぶ |
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STEP2. 好みの風味で選ぶ |
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STEP3. 豆か粉かで選ぶ |
まずはコーヒーの選び方を、コーヒー初心者の方に向けて初級編からご紹介します。
コーヒーの種類をまだ知らない方や、これまでインスタントコーヒーしか飲んでこなかった方など。
本格的なコーヒーを体験できるこの機会に、ぜひコーヒーの選び方を知って新しい出会いを見つけてみてください。
①コーヒーの飲み方を選ぶ
どんなコーヒーの飲み方が好きなのか、というのはコーヒー選びの上でとても重要です。
ブラックで飲むのが好きなのか、ミルクを入れて飲むのが好きなのか、アイスコーヒーが好きなのかなど。
時期によっても変わりますので、好きな飲み方から選択してみましょう。
②好みの風味を選ぶ
次に選びたいのは、これまでに飲んできたコーヒーの中でどんな風味が好きなのかというポイント。
これまでに多くのコーヒーを飲んできていない人は、まず味のバランスが良いコーヒーから選んでみても良いでしょうね。
③豆か粉かを選択する
豆か粉かを選ぶのは初心者の方にとってやや難易度が高いかもしれません。
そのため、ここではあくまでコーヒーミルなどの豆挽きができる器具があるかどうか、で選択しましょう。
コーヒーミルなどの粉状にできる器具があれば豆、なければ粉と判断してOKです。
実店舗で購入するなら店員さんに聞いてみる
ネット通販やオンラインストアではなく、実店舗で購入するならば店員さんに聞いてみましょう。
カフェやコーヒーショップの店員さんであれば、好みに合わせて豆を選んでくれます。
いずれにしても、どんな風味のコーヒーが好きなのか、どんな飲み方をするのかは聞かれやすいので考えておきましょう。
悩んだときはお試しセットを購入する
何がいいかわからない、コーヒーをあまり飲んだことがないという人は、お試しセットでもOK。
コーヒーショップが販売するお試しセットならば、様々な種類のコーヒー豆が入っています。
コーヒー豆の挽き目についても選択できることが多いので、お試しセットで自分の好みを把握してみましょう。
コーヒー豆の選び方 中級編
STEP1. 生産国や銘柄で選ぶ |
||
STEP2. ストレートかブレンドで選ぶ |
× |
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STEP3. 挽き方で選ぶ |
続いて、普段からコーヒーを飲む人に向けてコーヒーの選び方中級編をご紹介します。
ある程度のコーヒーに関する知識はある方、知識はなくてもコーヒーが好きな方など。
今後のコーヒー選びの参考として、ぜひチェックしてみてください。
①コーヒー生産国や銘柄を選ぶ
コーヒー中級者の方ならば、コーヒー豆を生産国や銘柄などから選んでみましょう。
ある程度の好きな風味がわかっているはずなので、好みにあった生産国の豆を見ていきます。
生産国ごとに違いがありますし、銘柄ごとにも分かれるので重要なポイントです。
②ストレートかブレンドを選ぶ
生産国や銘柄を選ぶのと同時に、個性を楽しめるストレートなのか、飲みやすいブレンドなのかを選びます。
クセの強いコーヒー豆が好きな方は、個性豊かなストレートを選びましょう。
味の調整がしやすく、各コーヒー豆の相乗効果を期待するならブレンドが良いです。
③粉なら挽き方を選ぶ
豆で購入できれば十分ですが、場合によっては粉で購入することもあるでしょう。
コーヒー粉で購入するならば、豆の挽き方にも注意しましょう。
飲み方によって豆の挽き方は変わるので、細挽きなのか粗挽きなのか、はたまた中挽きなのかを判断します。
フレーバーコーヒーもひとつの候補に
出典:SCAA
好みの風味やフレーバーを知るようになれば、フレーバーコーヒーも選択肢のひとつです。
コーヒーのフレーバーはとても多くの種類があり、香りに特化したコーヒーがフレーバーコーヒー。
あえて香り付けすることで、少し変わったコーヒータイムを過ごすことができますよ。
[関連]バニラマカダミアフレーバーコーヒーの人気おすすめランキング
コーヒー豆の選び方 上級編
STEP1. コーヒー豆の品種を選ぶ |
||
STEP2. スペシャルティコーヒーを選ぶ |
||
STEP3. 認証コーヒーを選ぶ |
最後にご紹介するのが、多くのコーヒーを飲んできた方におすすめしたいコーヒーの選び方上級編。
ここまで来れば自分で調べて新しい知識を得ている人も多いでしょう。
まだ知らない部分があれば、ぜひ参考にしてみてください。
コーヒー豆の品種を選ぶ
コーヒー豆にはそれぞれに品種があり、3大原種とされる「アラビカ種、カネフォラ種、リベリカ種」から多く派生しています。
品種はコーヒーの風味を決定付ける最初の要素なので、品種選びはとても重要。
一般的なアラビカ種だけでなく、派生品種などもチェックしていくとより楽しめますよ。
スペシャルティコーヒーを選ぶ
スペシャルティコーヒーとは、スペシャルティコーヒー協会が定めるカップ評価基準に基づいて、高評価を得たコーヒーのこと。
カップテストでは80点以上の点数が必要で、全体で見てもわずか5%ほどしかありません。
香りの良さ、味の良さ、見た目の良さ、質感、後味など、その評価基準は様々です。
認証コーヒーを選ぶ
「オーガニックコーヒー、フェアトレードコーヒー、レインフォレスト・アライアンス」といった認証コーヒー。
環境に配慮し、コーヒー生産者の環境改善や経済的な支援など、未来に繋がる取り組みをしているコーヒーです。
非営利団体や第三者機関などが審査を行い、合格したコーヒーだけが得られる認証です。
アマゾンプライムに加入すれば、安い商品でも送料無料にできます!
迷ったらこのコーヒーをおすすめ!
コーヒー選びに迷ったら、まずはこちらのコーヒーを飲んでみましょう!
初心者にもおすすめの飲みやすいものから、少しクセのあるコーヒーまで幅広くご紹介しています。
カルディ スペシャルブレンド
ブラジル産コーヒー豆や、コロンビア産コーヒー豆をベースとしてブレンドしたカルディのスペシャルブレンド。
柔らかな酸味とほどよいコクを感じられ、苦味も適度といった味わい。
カルディ定番のマイルドカルディをベースとしているので、ほどよくリッチ感のあるコーヒーです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
200g |
産地 |
ブラジル、コロンビア |
焙煎 |
深煎り |
銀河コーヒー モカ・イルガチェフ ナチュラル
香りの女王とも呼ばれている、モカ・イルガチェフをナチュラル製法で仕上げたコーヒー豆。
普段からコーヒーを飲む方でも、この華やかな香りと上品な酸味は出会ったことがないといえます。
コーヒー豆の甘みもダイレクトに感じられるので、女性にも大人気のコーヒーです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
150g |
産地 |
エチオピア |
焙煎 |
中煎り |
品種 |
アラビカ種 |
成城石井 フレンチロースト
独特なアロマを持ち、強い苦味を引き出したフレンチローストのコーヒー豆。
真っ黒なコーヒー豆というフレンチスタイルとし、エスプレッソやアイスコーヒーにも適しています。
コーヒーの酸味が苦手な方、強い苦味が好きな方におすすめです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
450g |
産地 |
ブラジル、ペルー |
焙煎 |
極深煎り |
品種 |
アラビカ種 |
AGF 煎 濃厚
やや深めに焙煎したコーヒー豆で、口の中で変化する4種類の香りを再現。
上品な酸味と苦味があり、煙のような香りや香木のような香りを感じられます。
差し入れや手土産としても人気なので、上品で重厚感のあるコーヒーを求めている方におすすめです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
200g |
産地 |
タンザニア、コロンビア |
焙煎 |
深煎り |
品種 |
アラビカ種 |
サザコーヒー パナマゲイシャブレンド
品評会で過去最高額を記録した、パナマ産ゲイシャ種をブレンドしたコーヒー豆。
ふくよかなシトラス系の香りと、カカオのような甘みを感じられます。
エルサルバドル産コーヒー豆や、パナマ産コーヒー豆をブレンドした一品です。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
200g |
産地 |
エルサルバドル、パナマ、コロンビア |
焙煎 |
深煎り |
品種 |
ゲイシャ種 |
コーヒーの買い方
一般的なコーヒーの買い方は、4種類ほどあります。
もっともお手軽なのはネット通販で、店員さんに相談したい人はコーヒーショップなどを選びましょう。
ネット通販で購入する
現在の主流となっているコーヒーの買い方は、やはり種類が多くもっとも手軽なネット通販です。
コーヒーショップなどのオンラインストアもあり、店舗にないようなコーヒーも豊富に用意されています。
購入後に焙煎してくれるショップも多いので、到着時点でも新鮮なコーヒーを味わえます。
コーヒーショップで購入する
コーヒー販売を専門としているショップや、多く取り扱っている店舗もおすすめのひとつ。
買いたいコーヒー豆を直に見ることができて、店員さんに相談しながら選ぶこともできます。
どうしても自分では選べないという人は、コーヒーショップがおすすめです。
カフェで購入する
スターバックスコーヒーやドトールなど、街中のカフェでもコーヒー豆は購入できます。
それぞれのブランドから販売されているコーヒーなども購入できて、販売している豆をカフェで使っていることも多く、試飲できるような環境です。
専門店ではないので種類はあまり多くありませんので、ふらっと立ち寄ったときに購入するのがおすすめです。
コンビニやスーパーで購入する
とりあえずコーヒー豆を購入したい、という人はコンビニやスーパーでも購入できます。
プライベートブランドなども展開しているので、ネットやコーヒーショップで購入できるものとはまた違ったものに出会えます。
高級品は基本的にありませんが、お手軽価格のコーヒー豆が多いです。
コーヒー選びの注意点
ここまでコーヒーの選び方を詳しくご紹介してきましたが、コーヒーには良い面と悪い面があります。
注意点をご紹介しますので、あらかじめチェックしておきましょう。
味の感じ方は人それぞれ異なる
コーヒーは嗜好飲料なので、人によって味の感じ方は違い、美味しさも異なります。
特に酸味や苦味などはコーヒーの代表的な味なので、これらの感じ方は実際に飲んでみると違うこともあるでしょう。
また人間の構造上、味覚を感じる場所も舌によって異なるので、そのときどきで違った風味を感じることもあります。
価格だけで選ぶのは危険
コーヒー選びをする際に、どうしても価格で選んでしまいたくなるという気持ちはわかります。
しかし、価格だけで選ぶのは危険で、まずは自分の好みから選んでいくことがおすすめです。
価格だけで選んでしまうと、好みではないものを購入してしまうこともあります。
美味しいコーヒー豆でも安いものから高いものまでありますので、まずは好みから選んでみましょう。
カフェインの摂り過ぎはメリットとデメリットがある
一度コーヒーにハマると、毎日のように飲みたくなりますし、1日に飲む量も増えやすいです。
カフェインレスコーヒーなら気にする必要はありませんが、カフェインが含まれているならカフェイン量に注意しましょう。
カフェインには覚醒作用や利尿効果があるものの、カフェインの摂り過ぎは睡眠に悪影響を与えることもあります。
[関連]コーヒー1杯のカフェイン量はどのくらい?摂取量目安やメリット・デメリットも解説します。
コーヒーを購入したら早めに飲みきる
コーヒー豆を購入したら、少しずつ時間をかけて飲むのではなく、早めに飲みきりましょう。
目安としては1ヶ月以内に飲みきる、というのがひとつの目安になってきます。
そのためには、一度に多くのコーヒー豆を購入するのではなく、飲みきれる量を購入するのがおすすめ。
また、長期間に渡ってコーヒーを保存しておくなら、専用のキャニスターなどに移すことも考えましょう。
[関連]コーヒー豆・粉の保存方法とは?知っておくべきポイントを徹底解説
自分好みを見つけることがコーヒー選びでは重要
コーヒー選びを始めて最初のうちは、なかなか良いものに出会えないこともあります。
そのためまずは、自分好みをしっかりと把握して、どんなコーヒーが好きなのかを絞り込んでいきましょう。
気分や時期、時間帯や体調によっても違うので、その中でベストを見つけていきましょう。
好きなコーヒーが定まったら、また色々なコーヒーを試して新しい発見をするのもおすすめですよ!
コーヒー選びのよくある質問
Q. コーヒー豆はどのように選んだらいいですか?
- どんな味わいのコーヒーが好きなのか、というポイントから選んでいきましょう。
生産国や銘柄、飲み方などによってもコーヒーを選ぶことができます。
Q. ストレートコーヒーとブレンドコーヒーの違いとは?
- ストレートコーヒーとは、1種類のコーヒー豆で作られているコーヒーです。
ブレンドコーヒーとは、複数の種類を混ぜ合わせたコーヒーです。
Q. コーヒーはどんな飲み方がおすすめですか?
- まずは砂糖やミルクを入れずにブラックで飲んでみるのがおすすめです。
ホットコーヒーならより味を感じやすく、香りも豊かになります。
その後、砂糖やミルクを加えたり、アイスにして楽しんでみてください。
Q. なぜ産地ごとにコーヒーの風味が変わるのですか?
- コーヒー豆の品種や栽培方法の違い、栽培環境などが異なるためです。
収穫後の精選方法や、生豆になった後の焙煎度合いや挽き目、抽出方法によっても変わってきます。
Q. スペシャルティコーヒーとはなんですか?
- スペシャルティコーヒー協会が定める、カップテスト評価基準において、80点以上の点数を獲得したコーヒーのことです。
味わい、香り、見た目、質感、後味など、様々な項目で評価されています。
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この記事を書いた人
編集部ライター
眠気覚ましに飲んでいたコーヒーが、いつしか人生においてなくてはならないものになった編集部ライター。仕事中には様々なコーヒーを飲み、休日には喫茶店を巡るような日々を過ごしている。日本ではなかなか味わえないような、凝ったコーヒーやクセのあるコーヒーを好んで飲んでいる。