エメラルドマウンテンコーヒーは日本でもかなり有名で、特に缶コーヒーのジョージアで知っている人も多いのではないでしょうか。
世界的にも人気なコーヒー豆のひとつで、とても高級なコーヒー豆として知られています。
缶コーヒーの印象が強い日本ですが、生豆から購入してみたり焙煎豆の状態で購入して自分で挽いてみると特徴的な味を楽しむことができます。
コーヒー好きの方はもちろんのこと、コーヒー初心者の方も飲みやすいコーヒーなのでぜひ最後までチェックしてみてください。
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エメラルドマウンテンコーヒーとは
エメラルドマウンテンコーヒーは、コロンビアで生産されるコーヒーの一種で、日本でも人気の高いコーヒーとなっています。
コロンビア共和国は南アメリカ北西部に位置しており、コーヒー生産量の非常に高い土地としても知られていますよね。
そもそもエメラルドマウンテンというのは、宝石で有名なエメラルドが産出される土地であることから由来しています。
コロンビアのアンデス山脈麓にある丘陵地帯
エメラルドマウンテンと聞くとそういった山脈があるように思いますが、先ほども説明したようにあくまでエメラルドが産出される山脈であることから由来しています。
実際にエメラルドマウンテンという山脈はなく、アンデス山脈の麓で栽培されるコーヒーであることから名付けられました。
気温差も激しく栄養満点な土壌であることから、この地域でコーヒーが栽培されるようになっているのです。
コロンビア生産コーヒーのわずか3%のみという高級豆
エメラルドマウンテンコーヒーは、コロンビアで生産されるコーヒーのうちわずか3%ほどしか認められていません。
後述しているコロンビアコーヒー生産者連合会が厳しい審査を行い、認定されたものだけがエメラルドマウンテンコーヒーなのです。
コーヒー豆のサイズは整っており、欠点豆の数はわずか1%以下とも言われているほどに品質の高いコーヒーです。
エメラルドマウンテンコーヒーの特徴と味
栄養満点で降雨量や気温に適した土地で栽培
太平洋とカリブ海に面しているコロンビアは、とても緑豊かな丘陵地帯となっている土地柄。
コーヒーを栽培する土地柄として、気温差や降雨量、土壌などが適していることからアンデス山脈の麓で栽培されているのです。
コーヒー豆がしっかりと引き締まり、栄養がギュッと詰まったコーヒーに仕上がっているエメラルドマウンテンコーヒーです。
トロピカルな甘い香りと花のような芳醇な香り
エメラルドマウンテンはとても甘みが強いことで知られており、その甘みはトロピカルで華やかだと評されています。
酸味や苦味がほどよく甘い香りと、花のような芳醇な香りになっており海に面した地域であることを物語っています。
全体的なバランスがとても良いコーヒーなので、コーヒー初心者にもおすすめしたい味わいとなっているのです。
▼エメラルドマウンテンコーヒーの味わい
エメラルドマウンテンコーヒーの品質の高さ
急斜面が多い土地なので手作業で丁寧に栽培される
アンデス山脈の麓は急斜面がとても多い地域なので、コーヒー栽培に機械を使うことができません。
そのため全てのコーヒー豆は手作業で栽培されており、丁寧に仕上げられているのがとても特徴的です。
こういった理由もあり、エメラルドマウンテンコーヒーはかなり高い品質で栽培されていることがわかります。
コロンビアコーヒー生産者連合会が監修している
FNC コロンビアコーヒー生産者連合会とは、1927年にコロンビアのコーヒー生産者たちが自分たちで立ち上げた民主的組織です。
コロンビア産コーヒーの品質管理や、輸出促進を目的として様々な活動をしており、高い品質を維持している組織でもあります。
すでに50万世帯を超えるコーヒー生産者が加盟している組織で、得た利益はインフラ整備や学校・病院などの建設を行っています。
産地によって味わいや特徴が異なるコーヒー大国
地域 |
生産地 |
特徴 |
北部 |
・マグダレナ |
やさしい酸味と深いコク |
中部 |
・ノルテ・デ・ヴァジェ |
酸味や苦味のバランスが良い味わい |
南部 |
・ナリーニョ |
酸味の強さと甘い香り |
主なコロンビア産コーヒーの生産地は大きく分けて3地域にわかれており、北部・中部・南部となっています。
コロンビアで生産されているコーヒー豆の多くはアラビカ種で、最も有名で日本人にも多く飲まれている品種ですね。
地域ごとに気温や標高などが異なるため、コーヒー豆の味わいや香りなどの特徴が変わってくるのです。
エメラルドマウンテンコーヒーの等級
エメラルドマウンテンの等級はスクリーンサイズによって分けられており、後述するアルマカフェによって決められています。
コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)の関連会社
関連会社 |
役割 |
ALMACAFÉ (アルマカフェ) |
コロンビア産コーヒー全ての品質管理 |
BUENCAFÉ (ブエンカフェ) |
世界最大規模となるフリーズドライコーヒー |
CENICAFÉ (セニカフェ) |
コーヒーの品質維持と向上を研究 |
JUAN VALDEZ (フアン・バルデス) |
生産者に帰属するコロンビアブランド |
先ほども軽くご紹介したコロンビアコーヒー生産者連合会はいくつかの関連会社があり、代表的なのがこの4つ。
中でもコロンビア産コーヒー全ての品質管理をしており、等級を決めているのがアルマカフェという企業です。
その他にも2つの関連会社と、コロンビア産コーヒーの専門ブランドなども存在します。
フアン・バルデスは全てがプレミアムコーヒーとして300以上のカフェが展開されています。
エメラルドマウンテンコーヒーの格付けと等級
等級 |
スクリーンサイズ |
エクセルソプレミアム |
18 |
エクセルソスプレモ |
17 |
エクセルソマラゴジッペ |
17 |
エクセルソエクストラ |
16 |
エクセルソヨーロッパ |
15 |
エクセルソカラコル |
12 |
エクセルソUGQ |
14~15 |
アルマカフェによる格付けや等級は、コーヒー豆ごとのスクリーンサイズによって決まっています。
世界中に輸出されているのはスクリーンサイズが14以上のものだけで、14未満のものは国内で消費されているのがメイン。
中でもピーベリーと言われる高級豆は、スクリーンサイズ16以上もしくはエクセルソカラコルのみとされています。
[関連]コーヒー豆の等級(グレード)を生産国別に詳しく解説!
エメラルドマウンテンコーヒーの歴史
1730~1732年頃がコロンビアコーヒーの起源
コロンビアコーヒーの起源は1730年~1732年頃と言われており、コーヒー起源としてはとても古いことがわかります。
最初にコーヒーの木が植えられたのは東部タバヘにあるサンタ・テレサというキリスト教修道院。
これを機にキリスト教関連施設に次々と広まっていき、徐々に世界中にも輸出されるようになっていきます。
1835年にコロンビアコーヒーの輸出が開始される
初めてコロンビアコーヒーが世界中に輸出されるようになったのは、1835年です。
19世紀の終わりにかけて熱帯で作られる大規模農園としてプランテーションが導入され、輸出量は徐々に増加。
20世紀においては、外貨の稼ぎ頭ともなり産出量は世界で第2位となりました。
1927年にコロンビアコーヒー生産者連合会が発足
1927年にコロンビアコーヒー生産者連合会が発足し、ここから徹底的にコロンビア産コーヒーの品質管理が行われるようになりました。
いくつかの企業に分けられて品質管理、インスタントコーヒーの研究、科学研究や技術開発が行われたのです。
世界一リッチなコーヒーとして認知されることを目的に、今では2,400名が稼働する組織となっています。
エメラルドマウンテンコーヒーの美味しい淹れ方と飲み方
中深煎りで深い甘みと苦味を味わう
エメラルドマウンテンをより美味しく味わうならば、焙煎度合いは中深煎りにするのがおすすめ。
特徴的な甘みをしっかりと感じながら、酸味や苦味などもほどよく感じられる味わいとなります。
それでもまだバランスがよく味わえるので、キレのある後味にもすることができますよ。
ミルクや砂糖と合わせても美味しく飲める味わい
ブラックのままエメラルドマウンテンを味わうのも当然良いのですが、ミルクや砂糖との相性も抜群。
甘みの中にはチョコレートのような甘みも感じられるコーヒーなので、より甘さを感じられるようになります。
それでも後味はくどくなくスッキリと飲めるようなトロピカル感も残されています。
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まとめ
エメラルドマウンテンの特徴はトロピカルな甘さと華やかな香りなのですが、くどい甘さや香りはありません。
酸味や苦味もほどよい味わいになっているので、初心者にもおすすめしたいコーヒーなのです。
とても高級な味と香りですが、日本では手軽に入手できるようになっているのでぜひ試してみてください!
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この記事を書いた人
編集部ライター
喫茶店で豆を選んでみたり、淹れ方を変えてみたりと至高の一杯に出会うために日々コーヒーを飲んでいる編集部ライター。
あまりにもコーヒーが好きすぎて薄めて飲むようになりました。
薄いコーヒーは麦茶の味。カフェイン中毒にならない程度にがぶ飲みしつつ記事を書いています。