コーヒーの特徴と淹れ方

ブラジル産コーヒーの特徴や美味しい淹れ方、等級や歴史を解説!

2022年5月6日

ブラジル コーヒー

日本でもすでに多くの方が飲んだことのあるコーヒーと言えば、世界的にも有名でコーヒー大国となっているブラジル!

生産量が世界トップクラスで、世界各国にはブラジル産のコーヒーが輸出されています。

日本人に親しまれているコーヒーの飲み方とは少し違ったブラジル人ですが、ブラジルで作られるコーヒーは日本人好みのものも非常に多いのです。

ブラジル産コーヒーの特徴や美味しい淹れ方、飲み方を知ってブラジルコーヒーを味わいましょう!

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編集部ライター

眠気覚ましに飲んでいたコーヒーが、いつしか人生においてなくてはならないものになった編集部ライター。

 

ブラジル産コーヒーとは

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ブラジルは南アメリカに位置しており、南米大陸においては最大の面積を占める広大な土地を有する国です。

国土面積は日本の22.5倍ほどもあり、その広大な土地を利用してコーヒー生産量は世界トップクラス。

実際にはコーヒー生産を主導しているのがアメリカ企業であり、これによりインフラ整備や輸出も世界トップとなっています。

生産量は世界一のコーヒー大国

2019年のコーヒー生産量国別ランキング(t)

ブラジルはコーヒー生産量が世界一で、約150年間に渡り世界トップクラスの生産量を誇っています

27,000平方キロメートルのコーヒー農園では、60億本にも及ぶコーヒーの木が栽培されているような環境。

気候、土壌、地形などコーヒー栽培に恵まれた土地であることからも、最もコーヒー生産が活発な国です。

世界TOP3のコーヒー消費国でもある

2018年全世界の一人当たりのコーヒー消費量

コーヒー生産国として世界一を誇ってきたブラジルですが、最近ではアメリカに次いでコーヒー消費量も世界TOP3となりました。

ブラジルコーヒーの生産量は年間約296万トンもあるため、自国での消費量も凄まじいものとなっているのです。

コーヒーチェリーが収穫されるのは夏季ですが、ブラジル人は夏季においてもホットコーヒーを飲む習慣がある、というのも消費量が増えている背景と言えるでしょう。

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ブラジル産コーヒーの特徴と味

最も味のバランスが良いコーヒー

コーヒー

ブラジルコーヒーは最もバランスが良いコーヒーと言えるだけの味わいで、苦味と酸味がほどよく雑味がありません。

コーヒー特有の香りはもちろんのこと、コクもほどよくクセがない、後味はスッキリと飲めるようなコーヒーです。

コーヒーの中でもかなりスタンダードな味わいなので、毎日でも飽きることなく飲めるようなコーヒーとしても人気が高いのです。

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クセが少なく初心者にもおすすめ

飲む

コーヒー好きにはもちろんのこと、普段あまりコーヒーを飲まないという人も飲みやすいのがブラジルコーヒー。

生産国によっては強くクセがあり苦味や酸味が突出していることもありますが、全くクセのないコーヒーというのはとても飲みやすいもの。

ナッツやチョコレートのような甘い香りも感じられるので、コーヒー初心者におすすめしたいコーヒーと言えます。

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全ての焙煎度合いで楽しめる味わい

コーヒー豆

コーヒーは焙煎度合いによって味わいや香りが全く変わりますが、ブラジルコーヒーはどんな焙煎度合いでも飲みやすいコーヒーです。

一般的には浅煎りにするとスッキリ酸味が感じられるコーヒーとなり、深煎りにすると苦味やコクを味わえるコーヒーになります。

ですが、ブラジルコーヒーならば浅煎りでも深煎りでも飲みやすく、全体的にバランスの整った味わいになっています。

▼ブラジルコーヒーの味わい

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ブラジル産コーヒーの等級

ブラジルコーヒーの等級は、3種類に分けられておりそれぞれに等級名がついています。

欠点として計算される混入物、サイズや味などによって分かれるようになっていますので細かくご紹介していきます。

欠点数

欠点数ごとの等級

等級 欠点数
No.2 0~4
No.3 5~8
No.4 9~26
No.5 27~46
No.6 47~86
No.7 87~160
No.8 161~360

まずは欠点数ごとにどのような等級となっているのか、等級と欠点数をチェックしていきましょう。

ブラジルコーヒーの最上位はNo.2となっており、欠点数が0~4のコーヒー豆を最上位としています。

以降、No.8までの7段階で等級が分けられています。

欠点数の計算表

混入物 個数 欠点数
大石・枝・土 1個 5点
中石・枝・土 1個 2点
小石・枝・土 1個 1点
黒豆 1個 1点
パーチメント 2個 1点
外皮大 1個 1点
外皮小 2~3 1点
乾果 1個 1点
発酵豆 2個 1点
虫食い豆 2~5 1点
未熟豆 5個 1点
貝殻豆 3個 1点
割れ欠け 5個 1点

欠点数は混入物がどういったものか、その混入物の個数、コーヒー豆の状態によって点数が決まっています。

これらの状態によって欠点として計算されていき、合計の欠点数で等級が決まるようになっています。

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スクリーンサイズ大きさ

等級 サイズ
20 8mm
19 7.5mm~8mm
18 7mm~7.5mm
17 6.75mm~7mm
16 6.5mm~6.75mm
15 6mm~6.5mm
14 5.5mm~6mm
13 5mm~5.5mm

コーヒー豆のスクリーンサイズによっても等級は分けられており、そのサイズと等級はこちらです。

ブラジル産コーヒー豆は0.25mm0.5mmのサイズ差で等級が分けられています。

カップ

等級
ストリクトリーソフト なめらかで最も甘みがある
ソフト なめらかで甘みがある
ハード 苦味や酸味の刺激がある
リオイ 軽いヨードホルム臭がある
リオ 強いヨードホルム臭がある

味によって分けられる等級は、コーヒー液としたときの香りや刺激臭などをチェックしています。

ハッキリと甘みがあるものから、刺激臭の強いようなヨードホルム臭のコーヒーで等級分けされているのです。

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ブラジル産コーヒーの歴史

1727年にパラー州でコーヒー栽培が始まった

小規模農園

ブラジルコーヒーの始まりは1727年、ブラジルの北部に位置するパラー州からコーヒー栽培が始まったとされています。

ブラジル最大級の面積を持つ州でもあり、一説としては領土紛争を解決する目的で始まったとも言われているのです。

当初はまだ奴隷という制度が存在していたこともあり、コーヒー栽培のために約150万人の奴隷が輸入されていました。

1880年代から賃金労働に切り替わりコーヒー生産が活発化

オーガニック

1888年にはブラジルにおいて奴隷制度が廃止され、コーヒー農園の主たちはヨーロッパ圏から移民を雇用するようになりました。

しっかりとした賃金制度を導入したことにより、ブラジルのコーヒー生産は世界的な産業化に寄与したと言われています。

人口は1850年代の約3万人から1930年代には約100万人を超える勢いに成長しました。

コーヒーの過剰供給により1906年に価格維持政策を導入

価格 お金

急激なコーヒー生産により、ブラジル産コーヒーは国際市場における価格が一気に下落しました。

これによりコーヒー生産者の利益が減少したこともあり、1906年2月にはコーヒー価格維持政策を導入。

ブラジル政府が収穫された余剰分を買い取り、国際価格を維持したことでコーヒー生産はさらに拡大しました。

現代では全世界における生産量の約1/3を占める

世界中

その後も世界的にコーヒー生産が拡大したことでブラジル産コーヒーの世界シェア減少などもありました。

現在では約350万人のコーヒー農家がコーヒー産業に従事しており、1,000以上の企業が参加している産業となりました。

コーヒー消費量世界一でもあるアメリカ合衆国の企業が主導していることもあり、世界シェアはトップクラスです。

ブラジル産コーヒーの美味しい淹れ方と飲み方

エスプレッソで飲むのがブラジルコーヒーの主流

カフェ・リストレット

ブラジルのコーヒーでは最も一般的な飲み方がエスプレッソで、ブラジルではスタンダードな飲み方です。

エスプレッソ以外にはカプチーノで飲むのも主流とされており、基本的にはホットコーヒーしか飲まれません。

また、ブラックで飲むということは基本的になく、砂糖をたっぷりと入れて飲まれるのが一般的でおすすめです。

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ブラジルにはアイスコーヒーが存在しない

ブラジルと言えば年間気温が25℃~35℃もあり、年間を通してとても暑い国です。

そんな中でコーヒー消費量が高いと言われればアイスコーヒーを想像する人も多いと思いますが、ブラジル人はアイスコーヒーを飲みません。

真夏においてもホットコーヒーを飲む、というのが主流のようでよりブラジルコーヒーを感じられる飲み方とも言えますね。

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まとめ

ブラジルコーヒーはコーヒー初心者でも気軽に飲めて、ハマりやすいコーヒーとしておすすめ!

日本人が好きな飲み方とは少し違ったブラジル人の飲み方もあり、違ったコーヒーの一面も見られるのではないでしょうか。

コーヒーそれぞれの特徴や美味しい飲み方を知って、ブラジルコーヒーを美味しく楽しみましょう!

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編集部ライター

眠気覚ましに飲んでいたコーヒーが、いつしか人生においてなくてはならないものになった編集部ライター。仕事中には様々なコーヒーを飲み、休日には喫茶店を巡るような日々を過ごしている。日本ではなかなか味わえないような、凝ったコーヒーやクセのあるコーヒーを好んで飲んでいる。

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