ホンジュラス共和国は「カリブ海・太平洋」などに面している国で、コーヒーベルトに属するひとつの国です。
グァテマラやニカラグア、コスタリカなどのコーヒーで有名な国に囲まれており、マニアックなコーヒーが飲めると話題に。
実はとても治安が悪く“最凶の国”とも言われていますが、飲めるコーヒーは表情が様々でじわじわと人気になってきています。
そんなホンジュラス産のコーヒーの中で、美味しく深い味わいが楽しめるコーヒーを厳選しましたのでぜひ最後までご覧ください。
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ホンジュラス産コーヒーとは
ホンジュラスと聞いたときにパッと思い浮かぶことはなんでしょうか?
実は、古代マヤ文明の儀式が行われたコパン遺跡や、石碑などが多く残っている国なのです。
石像には象形文字が残っていたり、石のモニュメントなども現存していることで有名な国がホンジュラス。
カリブ海のイスラス・デ・ラ・バイア諸島は、バリアリーフのひとつでもあるためダイビングスポットとしてもかなり有名です。
ホンジュラス産コーヒーの歴史
コーヒー栽培の始まりはよくわかっていない
多くのコーヒー大国は、コーヒー栽培の始まりがハッキリとしています。
しかし、ホンジュラスに関するコーヒーの歴史は、いつ頃から始まったのか明確にわかっていません。
コーヒー文化はアフリカからヨーロッパへと伝わっているため、スペインから独立した1821年ではないか?とも言われています。
1970年にはホンジュラス・コーヒー協会(IHCAFE)が設立
ホンジュラスで本格的なコーヒー栽培が行われるようになったのは、ホンジュラス・コーヒー協会(IHCAFE)が設立されてから。
コーヒー豆の品質向上や管理などが行われるようになり、ホンジュラスのコーヒー産業は進化していきました。
国を挙げての管理・統制で上位のコーヒー生産国になる
ホンジュラス・コーヒー協会による管理・統制が行われたことで、コーヒーの品質が上昇。
品質管理の体制やコーヒー生産者に対する研修などを実施し、成長していきました。
コーヒー豆の生産量は世界的に見ても上位の国となり、国としても一大事業になっています。
ホンジュラス産コーヒーの栽培環境
国土のほとんどが山岳地帯で穏やかな気候
ホンジュラスでは年間約6万トンというコーヒー豆が生産されており、そのほとんどは山岳地帯で栽培されています。
国土の8割近くが山岳地帯であり、温暖な気候がコーヒー栽培に適しています。
日差しが強い地域に関しては、シェードツリーで適度に遮り、品質の高いコーヒーに仕上がります。
6つのエリアに分けてコーヒー栽培が行われている
産地名 | 特徴 |
コパン(COPAN) | チョコレートのように甘くほろ苦い味わいを持つ |
オパラカ(OPALACA) | 上品な酸味と口当たりの良さが特徴的 |
モンテシージョ(MONTECILLOS) | 爽やかな酸味とフルーツ系のフレーバーを持つ |
アガルタ(AGALTA) | さっぱりとした酸味とキャラメルのような甘みがある |
コマヤグア(COMAYAGUA) | クリーミーなコクがあり、フレッシュな香りが人気 |
エル・パライーソ(EL PARAISO) | 柑橘系の甘酸っぱさを持ち、適度なボディ感がある |
ホンジュラス産コーヒー豆の生産地は6つのエリアに分けられ、いずれも特徴を持っています。
中でも有名なのは、コパンやオパラカを含むサンタバルバラという地域。
ホンジュラス最大のコーヒー産地となっており、総生産量からみても約3分の1を生産している地域です。
ホンジュラス産コーヒーの栽培品種
・ブルボン種
・ティピカ種
・カトゥーラ種
・パーカス種
ホンジュラスで栽培されているコーヒー豆の品種は、そのほとんどがアラビカ種となっています。
品質の高いアラビカ種がとても多く、派生種のブルボン種やティピカ種などが人気。
ロブスタ種よりも美味しいコーヒー豆ばかりなので、ホンジュラス産コーヒー豆は世界的にも人気なんですね!
[関連]コーヒー豆にはどんな品種があるの?産地や育て方の違いを解説します。
ホンジュラス産コーヒーの等級
等級 | 標高 |
ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG) | 1,200m~ |
ハイ・グロウン(HG) | 900m~1,200m |
セントラル・スタンダード(CS) | 600m~900m |
ホンジュラス産コーヒー豆の等級は、基本的に標高で決められています。
もっとも低いところでは600mほどからで、最高等級のストリクトリー・ハイ・グロウとなれば1,200m以上。
SHGという表記のものであれば、この最高等級に該当します。
[関連]コーヒー豆の等級(グレード)を生産国別に詳しく解説!
ホンジュラス産コーヒーの特徴
ホンジュラス共和国は生産量がとても多くコーヒー大国ですが、日本ではまだあまり知られていません。
そんな方のためにもホンジュラス産コーヒーの特徴や美味しい飲み方についてご紹介します。
コーヒー生産量は世界第6位というコーヒー大国
ホンジュラスはコーヒー生産がとても盛んで、元々は世界第5位という生産量を誇っていました。現在では第6位となっています。
生産過程がわかるトレーサビリティを導入しており、どんな農家がどういう過程で生産して、消費または廃棄までの履歴がわかるようになっています。
スペシャルティコーヒーも多く産出されており、日本では多く知られていないものの独特なコーヒーがとても多い国です。
カップ・オブ・エクセレンス入賞の農園がとても多い
スペシャルティコーヒーなどの品評会では、ホンジュラス産コーヒー豆が多く入賞しています。
最低でも87点というスコアを叩き出すことでカップ・オブ・エクセレンス入賞となります。
ホンジュラスでは、このカップ・オブ・エクセレンス入賞経験がある農園は、30以上の農園と非常に多いんです。
また、平均点で90点以上を叩き出したプレジデンシャル・アワードという賞も、6つの農園で獲得しています。
ホンジュラス産コーヒーの味わい
ホンジュラス産のコーヒーはひとえに“こんな味!”というものではなく、生産地やその後の淹れ方によっても大きく味わいが変わってきます。
生産地ごとに様々な表情を持っているコーヒーなので、ホンジュラス産コーヒーだけでも色々なコーヒーを楽しめるのが特徴です。
全体的な味わいでは口当たりがとても軽く、ほどよい酸味と甘みに加えてまろやかな苦味があわさったようなコーヒーです。
▼産地ごとの味わい
産地 | 味わい |
コパン | チョコレートのような濃厚でコクのある味わい |
オパラカ | ベリー系のフルーティーな味わい |
モンテシージョ | オレンジやピーチのようなフレッシュな味わい |
コマヤグア | 甘酸っぱさとほろ苦さも併せ持つチョコレートの甘み |
アガルタ | トロピカルフルーツのような新鮮でみずみずしい味わい |
エルパライソ | シトラス系のフレーバーとほのかな甘み |
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ホンジュラス産コーヒーのおすすめランキング
No.1 コーヒーばかの店 ホンジュラスHG
ココアのようなやさしくまろやかな味わい
口当たりがとてもまろやかで、やさしく口に広がるココアのような風味がとても美味しく楽しめます。
酸味や苦味のバランスは整っており、仕事や家事などで疲れたときにもおすすめのコーヒーです。
特徴的な酸味はゆっくりと甘みに変わっていき、まさに癒しを追求したようなコーヒーに仕上がっています。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
300g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
中深煎り |
No.2 ヒルス ハーモニアスホンジュラスウーマンズコーヒーブレンド
フルーティーな酸味と甘みのあるブレンド
コーヒー生産にかかわる女性の生産技術や地位向上を目指して設立されたIWCAの認証コーヒー。
コーヒーを通じて女性の活躍や雇用拡大を目的として活動しており、売上の一部を寄付していることでも知られています。
味わいはフルーティーな酸味とほどよくやさしい甘みがありますが、強すぎずまろやかな仕上がりになっています。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
1.02kg |
産地 |
ホンジュラス、ブラジル |
焙煎 |
中煎り |
品種 |
アラビカ種 |
No.3 THE BREW COMPANY ホンジュラス
独自の飲み方が話題のGROWER'S CUP
特殊なパッケージの構造になっており、キャップを取り外したら直接お湯を注ぐだけでOK!
ドリップとフレンチプレスの優れた点を組み合わせた構造になっており、ストレートなコーヒー特有の風味を楽しめます。
さっぱりとした爽やかな酸味と甘みが特徴的で、後味はチョコレートのように甘く濃厚な風味も。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
60g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
中煎り |
No.4 田代珈琲 ホンジュラス・ピノ・デ・オロ農園
品評会1位に輝いたピノ・デ・オロ農園産
標高1,600mに位置しておりカツアイ種をベースとしたコーヒー生産を行っているピノ・デ・オロ農園。
農園の改良や品質改良を行い続けて、2011年には品評会で1位に輝いた実績を持っています。
その味わいはリンゴやアプリコットのように甘いフルーツを思わせる風味と、ミルクチョコレートのような濃厚さを秘めています。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
800g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
生豆 |
品種 |
カトゥアイ種 |
No.5 Dr-i-gama ホンジュラス SHG
アメリカンのようなさっぱりとして飲みやすいコーヒー
一日に何杯もコーヒーを飲みたい!という人にぴったりなのは、やはりアメリカンコーヒーですよね。
このホンジュラス産コーヒーは口当たりがさっぱりとしており、やわらかい飲み口でガブガブと飲めてしまうようなコーヒーに仕上がっています。
苦味はかなり抑えられておりさっぱりとした酸味と甘みが特徴的なので、一日を通して飲めてしまうコーヒーです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
1kg |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
生豆 |
No.6 ばいせん工房 ホンジュラス
複雑さが一切ないコーヒー初心者にもおすすめの味わい
中米ならではの爽やかさはもちろんのこと、コーヒーの複雑さが一切ないクリアな味わいに仕上がっているこちらのコーヒー。
大粒で口当たりはとてもやわらかい味わいになっており、アメリカンタイプのコーヒーとして人気です。
豆の挽き方や焙煎度合いを自分で選べる仕様なので、購入時にはぜひ自分好みの組み合わせで購入してみてください。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
300g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
中煎り |
No.7 自家焙煎コーヒーマウンテン ホンジュラス・セレクトマウンテン
新鮮で美味しいコーヒーを楽しめる梱包と配送
中米ではトップの生産量を誇るホンジュラスですが、品質を維持した流通がとても難しく評価を得づらい状況でした。
しかし、自家焙煎コーヒーマウンテンでは長期間流通のリスクを軽減して新鮮なコーヒーが飲めるように仕上げています。
苦味はとても抑えられており、果実感のある酸味やほどよい甘みが特徴的な仕上がりです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
300g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
中煎り |
品種 |
カトゥーラ種 |
No.8 藤田珈琲 ホンジュラスブレンド
バランスが取れたアロマと爽やかなフレーバー
ホンジュラス産のコーヒー豆をベースとして、インドネシア産のコーヒー豆をブレンドしたホンジュラスブレンド。
アロマはバランスが取れて爽やかなフレーバーになっており、やわらかな甘みやクリアな味わいが特徴的。
コーヒー特有のクセは一切なく、スイーツにも合いますしアメリカン系なので一日に何杯でも飲めてしまいますよ。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
2kg |
産地 |
ホンジュラス、インドネシア |
焙煎 |
中煎り |
品種 |
アラビカ種 |
No.9 bears coffee ホンジュラスSHG
ホンジュラス産のQグレードコーヒー
アメリカスペシャルティコーヒー協会の評価基準で80点以上を記録したホンジュラス産のQグレードコーヒー。
コーヒー豆を仕入れているロス イカケス農園ではカトゥーラ種をベースにティピカ種やブルボン種など、多くのコーヒー豆を栽培できる環境が整えられています。
ドライパーチメントを実現したことで、やわらかで上品な酸味とほどよくコクのある味わいに仕上がっています。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
100g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
深煎り |
ホンジュラス産コーヒーのおすすめ一覧表
治安が悪いことで有名なホンジュラスですが、スペシャルティコーヒーの品評会として有名なカップオブエクセレンスに30以上の農園が入賞しています。
国を挙げてのコーヒー生産でもあるのでその品質はとても高く、世界的なイメージとは違ってとても優秀なコーヒーが手に入りますよ!
No | 商品 | 商品名 | 参考価格 | 購入先 | 内容量 | 産地 | 焙煎 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | コーヒーばかの店 ホンジュラスHG |
2,545円 |
300g | ホンジュラス | 中深煎り | ||
2 | ヒルス ハーモニアスホンジュラスウーマンズコーヒーブレンド |
3,258円 |
1.02kg | ホンジュラス、ブラジル | 中煎り | ||
3 | THE BREW COMPANY ホンジュラス |
1,357円 |
60g | ホンジュラス | 中煎り | ||
4 | 田代珈琲 ホンジュラス・ピノ・デ・オロ農園 |
3,510円 |
800g | ホンジュラス | 生豆 | ||
5 | Dr-i-gama ホンジュラス SHG |
1,385円 |
1kg | ホンジュラス | 生豆 | ||
6 | ばいせん工房 ホンジュラス |
1,178円 |
300g | ホンジュラス | 中煎り | ||
7 | 自家焙煎コーヒーマウンテン ホンジュラス・セレクトマウンテン |
1,620円 |
300g | ホンジュラス | 中煎り | ||
8 | 藤田珈琲 ホンジュラスブレンド |
2,495円 |
2kg | ホンジュラス、インドネシア | 中煎り | ||
9 | bears coffee ホンジュラスSHG |
770円 |
100g | ホンジュラス | 深煎り |
ホンジュラス産コーヒーは表情が多彩なので浅煎りでも深煎りでもOK
ホンジュラス産のおすすめの飲み方は、どんな焙煎でも楽しめるという点なので生豆から購入してみるのも良いでしょう。
焙煎度合いによって様々な表情を見せてくれるので、浅煎りでも深煎りでもホンジュラス特有の味わいを楽しめます。
酸味から苦味まで幅広く楽しめるため、中煎りで購入すれば最もスタンダードな味わいを楽しめますよ!
ホンジュラス産コーヒーのよくある質問
Q. ホンジュラス産コーヒーはどんな味?
上質な酸味が特徴的です。産地ごとに違った風味が楽しめる、というのもホンジュラス産コーヒー豆の良さですね。
Q. ホンジュラス産コーヒーのおすすめの飲み方は?
浅煎りにしてペーパードリップで楽しむのがおすすめです。
フレンチプレスでジューシーさを存分に楽しむ、というのも良いですね。
生産国ごとのおすすめコーヒーをご紹介!
コーヒー生産に力を入れている、注目のコーヒー生産国。
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この記事を書いた人
編集部ライター・営業
南国とダイビングを愛する、旅行好き。20代から旅行にハマり、日本全国のうまいもの巡りをしています。
味だけではなく、お店の雰囲気やロケーションにもこだわりを持ち、良いものを誰かに紹介するのが大好きです。